「貧困」という言葉を聞くと、主に金銭的な貧困を思い浮かべる人が多いと思うが、文化にも貧困が存在する。文化的貧困というのは、豊かな人生を送る為に必要な能力や資源が不足している状態を指している。
文化的貧困が起こるのは家庭・地域・組織といった環境が連鎖しているのが主な要因と言える。物質的な貧困とは異なり、目に見えにくい形で個人や集団に影響を与える為、その解消というのは中々難しい場合がある。例えば、教育を受ける機会が少ない環境では、知識やスキルを得るチャンスが限られ、結果として社会で求められる能力を育むことはできない(がインターネットの登場によって多少は改善されている)。これによって文化的な貧困が代々続くこともあり得る。また、文化的な貧困は、精神的な健康や社会的な繋がりにも影響を及ぼし、個人の自尊心や社会参加の意欲を低下させることがあると思う。
ただ、この文化的貧困というのは、その置かれた環境に全く文化的資本が無いわけではなく、曲がりなりに文化資本があっても、その資本を活用する術や知識、活力が無いが為に貧困である。という場合がある。
意外とこの要因は小さくないとここ最近思う。資源不足というより、活用能力不足。
文化的貧困の解消には、単に物質的な支援だけでは不十分であり、教育の質や情報アクセスの向上が重要である。個人が持つ潜在的な能力を引き出すための手助けが求められる。例えば、教育機会の拡充や、文化的な活動への参加の機会を提供することが、文化的資本を活用するための第一歩となるだろう。また、個人の意欲を高めることも必要である。社会参加の機会を増やすことで、文化的資本を有効に活用できるようになり、貧困から脱却するための力を養うことができるのではないだろうか。